たちかわーくは、体に障害があり車いすを利用している人が働く場です。
肢体不自由児者が働くためのトレーニングをする場は少なく、さまざまな介助を必要とするために企業への就職は難しいのが現状です。
そこで体に障害があっても、地域の人に理解してもらないながら工夫して働ける場をつくろうと、2016年8月に父母の会とワーカーズコープが一緒になって開所しました。
「肢体不自由者は学校を卒業しても働く場がなかった。他に参考にできるモデルは少ないのですが、立川市にも相談し応援してもらいながらみんなで成長してきました」と管理者の谷川香月さん。
スタッフで社会福祉士の渡邉健太さんは、肢体不自由者として働く自らの経験を事業運営に活かしています。
たちかわーくでは障害者就労継続B型事業所として、車いすユーザーでも取り組みやすいパソコンを使ったデザインワーク(名刺やチラシの作成)・印刷のほか、地域の人たちと交流することで車いす利用者を身近に感じてもらいたいとカフェを運営しています。
昨年からは、地域の人たちの居場所にしようと健康マージャンや哲学カフェも始まりました。
利用者は、就労契約を結ばずにそれぞれのペースで通って仕事をし「工賃」をもらいます。
働きたい気持ちを応援し、一人ひとりの強みや得意を活かせる仕事をつくり、スタッフも利用者も一緒に成長できる場づくりを目指しています。